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「老人ホームに入ることになったけど、今の家はどうしよう」
犬山市でも、高齢のご家族が施設や高齢者向け住宅へ移ることをきっかけに、それまで暮らしていた家が空き家になるケースがあります。
犬山市は令和7年度に空家等対策計画を改訂し、今後も空き家が増加していくことが予想されるとして、適切な管理や活用を進めています。
老人ホームへの入居が決まったとき、多くの方は「施設探し」や「引っ越し」のことで頭がいっぱいになります。
しかし、そのときに一緒に考えておきたいのが「これまで住んでいた家を、この先どうするのか」という問題です。
老人ホームに入居したからといって、実家の問題がなくなるわけではありません。
むしろ、誰も住まなくなったその日から、家の管理について考えなければならなくなります。
住まなくなった家で起こること
・庭や敷地の草木が伸びる
・郵便物がたまる
・換気不足で室内が傷む
・雨漏りや水漏れの発見が遅れる
・害虫や害獣が入り込む
・不審者の侵入リスクが高くなる
・台風や大雨による被害を発見できない
・近隣から管理について相談される
犬山市も、管理されていない空き家が防災、衛生、景観などの面で地域の生活環境に影響を与える可能性を指摘しています。
「老人ホームに入ったから、しばらくそのままにしておこう」と考えている間にも、家は少しずつ劣化していきます。
老人ホームへの引っ越しでは、今まで使っていた家具や衣類、食器などをすべて新しい住まいへ持っていけるわけではありません。
そのため、実家には長年暮らしてきた大量の荷物が残ることがあります。
特に残りやすいもの
・タンスや食器棚などの大型家具
・布団や衣類
・冷蔵庫、テレビなどの家電
・食器や調理器具
・アルバムや思い出の品
・書類や古い手紙
・趣味で集めていたもの
これを子ども世代が仕事の休みを利用して少しずつ処分するとなると、かなりの時間がかかります。
さらに、親本人が施設に入ってしまうと、「これは捨てていい」「これは残してほしい」という判断をその場で確認できなくなることもあります。
だからこそ、できる範囲で本人が元気なうちに整理しておくことが大切です。
「また家に戻るかもしれないから、今は売らない」
この考え方も決して間違いではありません。
ただし、長期間空き家にするのであれば、その間の管理を誰がするのかを決めておく必要があります。
最低限決めておきたいこと
① 誰が定期的に家を見に行くのか
② 草刈りや庭木の管理をどうするのか
③ 雨漏りなどの異常を誰が確認するのか
④ 郵便物をどうするのか
⑤ 水道・電気などをどうするのか
⑥ 将来的に売却するのか、残すのか
「子どもが管理してくれるだろう」と考えていても、実際には仕事や家庭があり、定期的に犬山市の実家へ通うことが難しいケースもあります。
家を残すのであれば、「誰が管理するのか」まで決めておくことが重要です。
空き家が古くなってくると、「もう解体したほうがいいのでは」と考えることもあります。
ただし、一般的には住宅を解体すると住宅用地特例がなくなり、土地の固定資産税などが上がる場合があります。
そこで犬山市では、一定の条件を満たす「危険空き家」を解体した場合、最長3年度分、固定資産税・都市計画税を減免する制度があります。
ここがポイント
「古いから解体する」
「税金が上がるから残す」
この2択で簡単に決めるのではなく、建物の状態、土地の価値、売却可能性、解体費用などをまとめて考える必要があります。
解体してから「やっぱり売れなかった」となると、解体費用だけが大きな負担として残る可能性もあります。
そのため、解体を検討する場合も、先に不動産の査定を受けておくことをおすすめします。
老人ホームへの入居が決まってから、「家をどうしよう」と考え始めると、引っ越しと家の整理が同時に重なってしまいます。
できれば入居を検討し始めた段階で、家についても家族で話しておきたいところです。
入居前に家族で話しておきたいこと
・この家に今後戻る予定はあるか
・残しておきたい荷物は何か
・不要な荷物をどう処分するか
・家の管理を誰が担当するか
・売却する可能性はあるか
・相続した場合、誰が所有するのか
犬山市では現在、空き家の活用促進も進められており、空き家・空き地バンクも設けられています。実際に、住宅だけでなく畑を含めて売買される登録物件などもあります。
「施設に入ったら売る」「子どもが住む」「しばらく管理して残す」など、家族によって答えは違います。
大切なのは、何も決めないまま空き家にしてしまわないことです。
老人ホームへの入居は、ご本人にとってもご家族にとっても大きな生活の変化です。
そのタイミングで、これまで暮らしてきた家についても一度考えてみてください。
「まだ売るつもりはない」という方でも問題ありません。
まずは現在の家の価値を知り、管理にどのくらい手間がかかるのか、荷物をどうするのかを整理しておくだけでも、将来の選択肢は変わります。
家は、誰も住まなくなった瞬間から「資産」であると同時に「管理するもの」にもなります。
犬山市の空き家・実家じまいをご相談ください
老人ホームへの入居で実家が空き家になる方、相続前に家を整理しておきたい方、荷物が多くて売却に踏み切れない方など、まだ「売る」と決めていない段階でもご相談いただけます。
滝田 謙介(空家パートナー代表)
宅地建物取引士:岐阜県知事免許(1)第5381号
(公社)岐阜県宅地建物取引協会 東濃支部
30,000件以上の空き家問題を解決してきた「空き家買取のプロ」。他社で断られた困難物件の再生にも積極的に取り組んでいます。