親が認知症になる前に知っておきたい「リースバック」という選択肢
「施設に入る予定はないけど、将来が不安」
「介護費用のためにお金は必要。でも家は出たくない」
そんなときに出てくるのが、リースバックという方法です。
でも―― 親が認知症になったら、リースバックはできるの?
結論から言うと、状況によっては難しくなる。ただし、元気なうちなら選択肢になります。
そもそもリースバックとは?
簡単に言うと、以下の仕組みです。
- 自宅を売却する
- そのまま賃貸として住み続ける
💡 メリット
まとまった資金を確保しながら、引っ越さずに生活を続けられるため、高齢世帯からの相談が増えています。
認知症になると何が問題になるの?
不動産の売却は「契約行為」です。本人が以下の内容を正しく理解し、判断できなければ原則として契約はできません。
- 売却の意味を理解しているか
- 条件を理解しているか
- 自分の意思で判断できるか
つまり、認知症が進行し、意思確認ができない状態ではリースバックも難しくなります。
成年後見を使えばできる?
理論上は可能ですが、高いハードルがあります。
- 家庭裁判所の許可が必要
- 「本人の利益になるか」が厳しく判断される
- 手続きに時間がかかる
リースバックは「売却+賃貸契約」という二重の契約になるため、慎重に判断されるケースが多いのが現実です。
いちばん大切なのは“タイミング”
実際の相談でも、「もっと早く知っていれば…」「判断できるうちに話しておけばよかった」という声は少なくありません。
売る・売らないは別として、元気なうちに選択肢を知っておくこと、情報だけでも持っておくことが安心につながります。
✔ リースバックが向いている人
- 住み慣れた家を離れたくない
- 介護費用や生活費に余裕を持ちたい
- 子どもに負担をかけたくない
- 将来的に相続を整理しておきたい
✖ 別の方法が合うケース
- 将来施設入居が決まっている
- 家賃の支払いが難しい
- 相続人の合意が取れない
「売る=出ていく」ではない
不動産の相談は「売るか、残すか」の二択になりがちですが、実際には「売って住み続ける」「一部だけ現金化する」といった選択肢もあります。
💡 今できること
- 今のうちに家族で話しておく
- 制度や仕組みを知っておく
- 無理に決めなくても、相談だけしておく
それだけで、将来の安心は大きく変わります。
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