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「久しぶりに見に行ったら、床を踏んだときに少しふかふかした感じがして。気のせいかなとは思うんですが」
以前ご相談いただいた方から聞いた言葉です。「床がふかふかする」という感覚は、シロアリ被害の典型的なサインの一つです。この段階で気づいたとすれば、すでに床下・土台に相当の被害が進行していることが多いです。
シロアリ被害の怖いところは「見えないところから始まり、気づいたときには手遅れ」という点です。発見の遅れがどれほど修繕費を膨らませるか、データをもとに解説します。
公益社団法人 日本しろあり対策協会のデータ
・日本の木造住宅の約4〜5棟に1棟でシロアリ被害が確認されている
・シロアリは光・風を嫌うため、暗くて湿気のある床下を好む
・空き家は換気されず湿気がこもるため、シロアリにとって最適な環境になりやすい
・表面からはほぼ見えない段階から被害が進行しており、外観で判断することは困難
・1つのシロアリのコロニー(群れ)は数万〜数百万匹規模で、発見が遅れるほど被害が拡大する
出典:公益社団法人 日本しろあり対策協会「シロアリの生態と被害」
ステージ別の被害範囲と修繕費
ステージ① 床下の一部(初期発見)
被害箇所:床下の断熱材・根太の一部
駆除費用:10〜30万円程度(30坪換算)
補修費:5〜15万円程度
合計目安:15〜45万円程度
ステージ② 土台・束(中期・床がふかふかする段階)
被害箇所:床下全体・土台・柱の下部
駆除費用:20〜50万円程度
補修費(土台・柱交換):50〜150万円程度
合計目安:70〜200万円程度
ステージ③ 柱・梁・壁全体(重度・耐震性低下)
被害箇所:構造材全体に拡大
大規模補修費:200〜500万円以上
または解体・建替え:数百万〜数千万円
※費用はあくまで目安です。被害範囲・工法・業者によって変わります。
「床がふかふかする」という感覚はステージ②に差し掛かっているサインです。この段階で発見できれば70〜200万円程度の修繕で済む可能性がありますが、さらに放置するとステージ③に進み、修繕費が一気に膨らみます。
豊田市の山間部は森林に囲まれており、シロアリの生息密度が高い環境です。標高が高いため湿度が高く、木材が湿りやすい条件が重なっています。さらに空き家になって換気がされなくなれば、リスクはさらに高まります。
加えて豊田市の山間部では、イタチ・アライグマ・ハクビシン・コウモリなど野生動物の侵入被害も報告されています。屋根裏・床下への侵入で断熱材が食い荒らされたり、糞尿で木材が腐食したりすることがあります。野生動物の被害はシロアリと同様に「気づいたときには手遅れ」になりやすいです。
「シロアリ被害があるから売れない」と思っている方へ。
シロアリ被害がある物件の売却の現実
仲介(一般市場)の場合:シロアリ被害が判明した場合、買主への告知義務があります(宅地建物取引業法・民法の瑕疵担保責任)。一般の買い手は購入後の修繕リスクを嫌がるため、売れにくくなることがあります。
買取業者の場合:買取業者は購入後に自社でリフォーム・修繕を行うことを前提としています。シロアリ被害がある状態でも買取できるケースが多くあります。被害の程度に応じて価格を提示するため、「売れない」ではなく「価格が変わる」という形になります。
重要な点:シロアリ修繕に200万円かけてから売却しても、200万円分が売却価格に上乗せされるわけではありません。今すぐ現状のまま買取に出した方が、手元に残るお金が多くなるケースがほとんどです。
以下のサインが見られたら、早めに専門業者か買取業者に相談することをおすすめします:
・床を踏んだときにふかふかする・沈む感覚がある
・床下収納を開けると木材の粉・白い虫が見える
・柱・壁を叩くと中が空洞のような音がする
・春先(3〜5月)に羽アリが大量に発生した
・窓枠・ドア枠が変形し、開閉しにくくなった
・基礎・土台の木材が黒ずんで腐食している
豊田市の空き家、シロアリが心配な方もご相談ください
豊田中心部・美里・朝日・浄水・高橋・猿投・松平・足助・稲武・旭など豊田市全域対応。シロアリ被害がある物件・床がふかふかする物件も現状のまま買取可能です。修繕前に一度ご相談ください。
滝田 謙介(空家パートナー代表)
宅地建物取引士:岐阜県知事免許(1)第5381号
(公社)岐阜県宅地建物取引協会 東濃支部
30,000件以上の空き家問題を解決してきた「空き家買取のプロ」。他社で断られた困難物件の再生にも積極的に取り組んでいます。